●ニシン (鰊・鯡) |
形態 |
体は細長く、側偏している。背びれ基底としりびれ基底の長さは、ほぼ同じである。
腹部正中線に稜鱗がある。 側線は明瞭ではなく、体色は背部が青緑色で、腹部は銀白色である。 |
生態 |
全長は約35cmになり、水深200m以浅の沖合海域を回遊している。生息水温は、だいたい0〜16℃である。産卵期は春で沿岸のほうに移動する。北海道では3〜6月であり、産卵は水深5〜50mあたりで適した場所は、砂地と岩礁が交じっており、海藻に産卵する。産卵場所の周辺では雄群の精液で真っ白になります。産卵水温は北海道だと4〜8℃。よう卵数は、3万〜10万粒。卵の球形で大きさは1.3mm〜1.6mmの粘着沈性卵である。孵化するまでの時間は、大体水温5℃で約1ヶ月くらいかかり、8℃くらいで約2週間かかる。一番の適温は6℃前後である。しかし、16℃以上になったり3℃以下になるとほとんど孵化はしません。孵化直後の仔魚の大きさは全長7mm前後であり、1週間すると10mm前後になる。3ヶ月を過ぎる頃には約7cmぐらいまで成長し沿岸から沖合いへ移動します。生後1年になると全長15cm、3年になると約30cm、10年を超す頃には約35cmぐらいまで成長します。仔魚の頃は、主に貝類などの幼生を摂食しだんだん成長するにつれて、浮遊性甲殻類などを接食します。 |
漁法 |
刺し網や定置網などで漁獲されます |
|