●ブリ (鰤) |
形態 |
体はやや細長い紡錘形で、背びれは2枚あり、眼から尾に向かって黄色の線が縦に1つ走っています。
成魚の上顎上後端は角張っており胸びれと腹びれは同じ長さである |
生態 |
沿岸や沖合いの表層域に群れで生息し、体長は100cmを超え、体重も15kgを超える。時速約20キロ〜40キロは出るので高速遊泳魚と呼ばれています。生息水温は、約20℃くらいだが30℃以上や10℃以下になると最終的に死んでしまいます。
産卵期は、早春から夏にかけ水温が22℃〜25℃。主に東シナ海で行われ、1産卵期に複数回産卵し1回の産卵数は約10〜30万数程で、成長するにしたがって抱卵の数も増えます。卵の形は球形で、直径1.3mm前後の分離浮性卵。産卵から孵化するまでの時間は、水温が約19℃くらいだと90時間くらいかかり約23℃くらいで60時間前後かかります。孵化直後の仔魚の大きさは約3.5mm前後です。そして、徐々に大きくなり全長8.5mm前後になると両ヒレ、12mm前後だと腹びれ、そして15mm前後になると胸ビレが成魚と同じ条数になります。全長15mmぐらいになるとホンダワラやイソモクなどの流れ藻について生活し全長15cmを超えると、沿岸・沖合の水深20cmぐらいの中で生活をします。生後1年で体長20cm前後で→2年で40cm前後→3年で50cm前後、5年を越えると80cm前後まで成長します。成長するにしたがって呼び方が違い80cmを超えるとブリと呼ばれます。
「関東方面では、ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ 関西方面では、ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ」と呼ばれています。
仔稚魚のときは、動物プランクトンを摂食しますが、成魚になるにつれてイカナゴやイカ類甲殻類を食べるようになります。日の出や日没前後が活発になります。 |
漁法 |
流れ藻などにつくため「巻網」又釣や刺網などでも漁獲されます。
主な生産地と漁獲時期
夏か秋は房総以北の海域で、冬から春になると西日本で漁獲時期になります。
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